7日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反発。前場終値は前日比0.15%高の19469.46ポイントだった。中国企業指数は0.23%高の6668.28ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で903億HKドルだった。
ハンセン指数は前日終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい展開。米連邦準備理事会(FRB)による利上げが長期化するとの見方から6日のNY市場が下落したことが嫌気されたものの、中国の各都市で相次いだ防疫措置の緩和が投資家心理を支えた。中国本土での新型コロナウイルスの1日当たり感染者数が11月28日以降減り続ける半面、中国税関総署がきょう午前に発表した11月の貿易統計は市場予想より弱い結果となり、強弱材料が交錯した。
個別では、医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)が急反発。チリやアフリカのリチウム鉱山の買収を検討中と伝わったBYD(
01211)も大幅に上昇した。半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)は、米上院議員が中国製半導体の使用禁止案の内容を後退させたとの報道を手掛かりに買われたもよう。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、カジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)も高い。一方、本土系不動産株の下げが目立つ。朝方に第三者割当増資の計画を発表した碧桂園(
02007)や、龍湖集団(
00960)、中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)がそろって売られた。エネルギー資源株の中国神華能源(
01088)、ペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)も下落した。