中国のスポーツ用品大手、安踏体育用品(
02020)が、フィンランドに本社を置く傘下のスポーツ用品・機器メーカー、アメアスポーツの新規株式公開(IPO)計画を進めていることが分かった。『AAストックス』が7日伝えた。
情報筋によると、安踏体育用品と投資家は、IPOによって10億米ドル超を調達できるとみて、投資銀行と予備協議を行っている。プライベートエクイティ(PE)ファンドの方源資本をはじめとする中国本土の投資家は、早ければ2023年中のIPOを検討しているという。ただ現時点で最終的な発行規模と上場場所は確定しておらず、計画自体が頓挫する可能性もある。
アメアスポーツはテニスラケットの「ウィルソン」、アウトドア用品の「アークテリクス」、スキー用品の「アトミック」「サロモン」といったブランドを擁する。安踏体育用品の2022年6月中間決算によると、アメアスポーツの22年上期売上高は前年同期比21%増の約100億元で、同期過去最多だった。
安踏体育用品の株価は日本時間午前11時35分現在、前日比0.78%高の97.25HKドルで推移している。