週明け5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前営業日比1.76%高の3211.81ポイントだった。深セン成分指数は0.92%高の11323.35ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆551億400万元だった。
上海総合指数は反発して寄り付いた後、上げ幅を拡大する展開。心理的節目の3200ポイントを回復し、終値ベースで9月14日以来、2カ月半ぶり高値を更新した。中国本土で新型コロナウイルスの防疫規制の緩和を好感する買いが優勢。北京や上海など複数の主要都市で地下鉄、路線バスの利用者に義務付けていたPCR検査の陰性証明の提示が取りやめになったほか、各地で封鎖の解除やPCR検査体制の縮小などが進んでいると伝わった。
セクター別では、保険、証券、航空・空港運営、海運・港湾が全面高。半面、太陽光発電設備、風力発電設備、医療機器、バッテリーが下げた。
A株市場では、インフラ建設大手の中国中鉄(
601390)、中国交通建設(
601800)、中国鉄建(
601186)がそろってストップ高。非鉄金属の中国アルミ(
601600)、通信キャリア大手の中国聯合網絡通信(
600050)、通信設備メーカーの中興通訊(
000063)、ディスプレー広告大手の分衆伝媒信息技術(
002027)も上昇が目立った。太陽電池メーカーの隆基緑能科技(
601012)、シリコンウエハーメーカーのTCL中環新能源科技(
002129)、接続ケーブル製造大手の立訊精密工業(
002475)などが逆光安となった。
上海B株指数は0.92%高の293.41ポイント、深センB株指数は1.04%高の1165.47ポイント。