30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅続伸。終値は前日比0.05%高の3151.34ポイントだった。深セン成分指数は0.18%高の11108.50ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9316億5400万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しく、前日終値を挟んだ一進一退の展開が続いた。前日に2%超上昇し、終値ベースで2カ月半ぶり高値を更新した後とあって、利益確定売りが重荷となった。寄り付きとほぼ同時に発表された11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は48となり、前月の49.2から低下し、予想の49を下回ったことから、景況感の悪化も意識された。半面、当局による新型コロナウイルスの防疫規制の緩和や景気支援策への期待が根強く、買いを支えた。
セクター別では、自動車、ガス、バッテリー素材が全面高。自動車部品、採掘も買われた。半面、内装・建材、工事コンサルティング、バイオ製品が下げた。
A株市場では、自動車関連の浙江世宝(
002703)と重慶長安汽車(
000625)がストップ高を付けたほか、広州汽車集団(
601238/
02238)、鄭州宇通客車(
600066)、江鈴汽車(
000550)、BYD(
002594)がそろって高い。通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)、旅行代理店の中青旅控股(
600138)、航空会社の中国東方航空(
600115)、春秋航空(
601021)も買われた。半面、前日に高かった不動産株の保利発展控股集団(
600048)、招商局蛇口工業区控股(
001979)、華夏幸福基業(
600340)や、銀行株の中信銀行(
601998)、大手厨房機器メーカーの杭州老板電器(
002508)が反落した。
上海B株指数は0.62%安の289.82ポイント、深センB株指数は0.66%高の1145.64ポイントだった。