2022-11-30 |
香港/マーケット/証券 |
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香港前引け:続伸、方向感乏しい HSBCとAIAの上昇が支え
30日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。前場終値は前日比0.22%高の18245.04ポイントだった。中国企業指数は0.06%安の6233.25ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で776億7000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい展開。中国本土での新型コロナウイルスの1日当たり新規感染者数が28日以降に減少に転じた上、当局が産業政策や規制緩和で景気の下支えを図るとの思惑買いが前日に続いて相場を押し上げたもよう。ただ、29日のNY市場で米長期金利を背景にハイテク株が売られたほか、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を前に上値を追う動きは限定的。寄り付き後に中国国家統計局が発表した11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月比で低下して景況感の分かれ目である50を2カ月連続で割り込んでおり、景気の先行き不安は強い。
個別では、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が買われて相場全体を支えた。自動車株の吉利汽車(
00175)とBYD(
01211)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、石炭大手の中国神華能源(
01088)が高い。一方で不動産株の下げが目立ち、碧桂園(
02007)、碧桂園服務(
06098)、龍湖集団(
00960)、長江実業集団(
01113)、九龍倉置業地産(
01997)がそろって売られた。