不動産デベロッパー大手の中国恒大集団(
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恒大武漢科技旅遊城プロジェクトは中国恒大集団が2017年12月に56億元で取得し、2018年3月に建設工事が始まっていた。現時点で126万1000平方メートルが着工済みで、64万9000平方メートル(5330戸)が販売済み。うち、36万平方メートル(2654戸)の引き渡しが完了し、28万9000平方メートル(2676戸)は引き渡しが完了していない。
同プロジェクトでは、21億元を投入し、温泉やホテル、レジャー施設、博物館など24万2000平方メートルに上る文化・旅行関連施設を建設する計画で、外装は大部分が完成していた。中国恒大集団は現在、地元政府と協議を進めており、合法的な権益を守るため、決定の取り消しを求めていると説明した。