30日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に3日続落。前場終値は前日比0.07%安の17154.48ポイントだった。中国企業指数は0.31%安の5893.81ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で429億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の値動き。強弱材料が入り混じるなか、方向感に乏しい相場となった。前日終値は約11年ぶりの安値圏とあって自律反発狙いの買いが入りやすい半面、29日のNY市場で長期金利が再び上昇し、主要3株価指数がそろって下落したことが嫌気された。きょう午前に公表された9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は官民で対照的な結果。中国国家統計局の発表値は3カ月ぶりに景況感の分かれ目となる50を上抜けたが、中国メディアの財新と英IHSマークイットによる発表値は前月比で1.4ポイント低下し、2カ月連続で50を割り込んだ。
個別では、大型ネット株の美団(
03690)、JDドットコム(
09618)、テンセント(
00700)が売られ、相場の重荷となっている。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)、スポーツ用品大手の李寧(
02331)と安踏体育用品(
02020)も安い。一方、金融株の中国工商銀行(
01398)、招商銀行(
03968)、中国建設銀行(
00939)、中国人寿保険(
02628)、AIAグループ(
01299)、HSBC(
00005)がそろって上昇し、相場を下支えした。前日安かった不動産開発の碧桂園(
02007)とアルミ大手の中国宏橋(
01378)は大幅高となった。