29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.13%安の3041.20ポイントだった。深セン成分指数は0.18%高の10919.44ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6245億7300万元だった。
上海総合指数は前日のNY市場が上昇した流れを引き継いで高く始まったものの、徐々に上げ幅を縮小すると、終盤にマイナス圏に沈んだ。ここ最近の下落を受けて値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がったが、9月の製造業購買担当景気指数(PMI)の発表をあすに予定しているほか、週末から始まる国慶節の大型連休を前に手控えムードが強まり、相場の重しとなった。指数は結局、5月10日以来、約4カ月半ぶり安値を付けてこの日の取引を終えた。セクター別では、不動産サービスや不動産開発のほか、観光・ホテル、航空・空港運営などが売られた半面、貴金属、医療器械、石炭などが買われた。
A株市場では、海運市況の悪化を嫌気して中遠海運能源運輸(
600026)や招商局能源運輸(
601872)が売られたほか、江鈴汽車(
000550)や春秋航空(
601021)、中国旅遊集団中免(
601888)などの下落も目立った。半面、副総裁が買い増しを行うと発表した歌爾(
002241)が1%超上昇。隆基緑能科技(
601012)や江蘇恒瑞医薬(
600276)、紫金鉱業集団(
601899)なども買われた。
上海B株指数は1.33%高の284.04ポイント、深センB株指数は0.03%高の1148.10ポイント。