28日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比2.34%安の17442.59ポイントだった。中国企業指数は2.04%安の6025.12ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で523億2000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付き、序盤に下げ幅を拡大。全面安となって前場の取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制に向けて利上げを続ける方針を崩さず、各国の金融政策スタンスが引き締めに傾いて世界景気の後退につながるとの懸念から売りが先行した。人民元安・米ドル高の進行を背景に不動産株が売られ、相場の重荷となっている。オンショア人民元は28日、対米ドルで下落して1ドル=7.2元を割り込み、2008年以来の安値を付けた。
個別では、不動産株の碧桂園(
02007)と碧桂園服務(
06098)、長江実業集団(
01113)、龍湖集団(
00960)が急落。前日買われた中国ネット通販大手のJDドットコム(
09618)、英金融大手HSBC(
00005)も下げている。電動工具メーカーの創科実業(
00669)と自動車メーカーの吉利汽車(
00175)は大幅に続落している。半面、自動車販売の中升集団(
00881)が続伸。