23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.66%安の3088.37ポイントだった。深セン成分指数は0.97%安の11006.41ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6675億4100万元だった。
上海総合指数は総じてマイナス圏でもみ合った。前場に心理的節目の3100ポイントを割り込み、ほぼ一本調子で下げ幅を拡大する場面もあったが、下値で買い戻しが入ると、その後は3100ポイントを挟んだ一進一退の展開。終値ベースで今年5月24日以来、約4カ月ぶり安値を更新した。中国当局による景気対策への期待が根強いものの、欧米中銀が大幅な利上げを継続するなか、世界経済の冷え込み、中国本土から資金流出への懸念が重荷となった。
セクター別では、半導体、観光・ホテル、電機、ソフトウエア開発が安い。半面、保険、銀行が買われ、相場を下支えた。
A株市場では、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)、完美世界(
002624)、自動車部品の寧波均勝電子(
600699)、浙江世宝(
002703)、IT機器メーカーの曙光信息産業(
603019)が安い。米アップルの次世代スマホ「iPhone14」の販売が予想に届いていないとの報道を嫌気してアップル関連銘柄の大族激光科技産業集団(
002008)、歌爾(
002241)、浙江水晶光電科技(
002273)が売られた。半面、生保大手の中国人寿保険(
601628)、自社株買い計画を発表した順豊控股(
002352)、インフラ建設の中国建築(
601668)、石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)などが逆行高。
上海B株指数は3.04%安の299.04ポイント、深センB株指数は1.11%安の1166.65ポイント。