米S&Pグローバル・レーティングスは中国の民営コングロマリット、復星国際(
00656)の長期発行体信用格付けと無担保シニア債の格付けを「BB」から「BB−」に引き下げた。格付け見通しは「ネガティブ」とした。復星国際が国内外の債券市場で資金を調達するチャネルは狭まっており、向こう12カ月間に債務返済期限を大きく先延ばしすることは困難との見方を示した。また、資産売却も先行き不透明で、流動性の余地は縮小するとみている。『香港経済日報』が16日伝えた。
S&Pの分析によると、復星国際が発行した280億元近い債券と330億元の銀行融資が来年6月までに返済期限を迎える。過去数カ月で中国本土の低格付け債(ハイイールド債)を発行するオフショア債券資本市場が「基本的に閉じられた」ことで、債券市場での資金調達が難しくなった復星国際は一段と銀行融資や資産売却に依存することになると予測している。
復星国際の株価は日本時間午前11時30分現在、前営業日比1.41%安の4.89HKドルで推移している。