1日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比1.52%安の19650.77ポイントだった。中国企業指数は1.34%安の6773.42ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で577億7000万HKドル。
ハンセン指数はマイナス圏の狭いレンジでもみ合い。米連邦準備理事会(FRB)高官の相次ぐタカ派発言を受けて8月31日のNY債券市場で米長期金利が上昇し、同日の米株式相場が下落したことで投資家心理が悪化した。米国の金融引き締めが長期化すれば世界景気が減速するとの懸念が広がった。午前に発表された2022年8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.5と、前月比で0.9ポイント低下し、3カ月ぶりに景況感の分かれ目である50を割り込んだ。
個別では、出前アプリの美団(
03690)と電気自動車メーカーのBYD(
01211)が下落して相場の重荷となった。海運の東方海外(
00316)、自動車販売の中升集団(
00881)、ビール大手の華潤ビール(
00291)とバドワイザーAPAC(
01876)も大幅安。一方で不動産株の上昇が目立ち、中国海外発展(
00688)、碧桂園服務(
06098)、華潤置地(
01109)、碧桂園(
02007)、恒隆地産(
00101)がそろって買われた。