中国本土メディアの『上海証券網』は16日、中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)が保有する美団(
03690)株の売却を否定したと伝えた。テンセントに近いインサイダーが「美団株の持ち分を減らすとのうわさは事実と異なる。現時点でテンセントに美団株売却の計画はない」と語ったという。
ロイター通信は同日、関係筋の話として、テンセントが美団の保有株240億米ドル相当の全部または大半を売却する計画だと報じた。インターネット・プラットフォーム企業の事業拡大に目を光らせる中国当局への配慮が背景にあるとした。16日の香港市場では後場に美団の株価が急落し、前日比9.07%安で終えた。
テンセント広報部の張軍総経理は個人の「微信」モーメントで、「外電がこうした中国企業のニュースをまき散らすのは今回が初めてではない。ロイター社の行いは厳粛なメディアのやり方とは思えない」と批判した。
テンセントの16日終値は前日比0.87%高の303.00HKドル。