5日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に3日続伸。終値は前日比0.14%高の20201.94ポイントだった。中国企業指数は0.33%高の6902.18ポイント。メインボードの売買代金は概算で851億6000万HKドル。
ハンセン指数は方向感に乏しく、前日終値を挟んだ一進一退の展開に終始した。中国政府が打ち出す景気対策で恩恵を受けそうな銘柄などを物色する動きが相場を支える半面、中国が台湾を取り囲む海域と空域で大規模な軍事演習を実施するなか、地政学的リスクへの懸念が引き続き重荷となった。注目される7月の米雇用統計の発表を今夜に控え、様子見ムードも強まった。
ハンセン指数構成銘柄では、海運株の東方海外(
00316)と半導体受託製造のSMIC(
00981)が7%超高と急伸した。大手ガラスメーカーの信義ガラス(
00868)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)も5%超の上昇。前日に2022年6月中間決算を発表した香港不動産投資会社の九龍倉置業地産(
01997)は大幅に3日続伸。半面、原油相場の下落を受けて石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)が安い。大型ネット株のアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も下げた。アリババ集団が4日大引け後に発表した22年4−6月期決算は予想上振れを評価する向きが多いが、前日まで大幅に続伸した後とあって利益確定売りが出たもよう。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.79%高の4415.86ポイントと3日続伸。半導体受託製造の華虹半導体(
01347)が13%超の大幅高。半面、新興自動車メーカーの理想汽車(
02015)、オンラインゲーム大手のネットイース(
09999)がさえなかった。