週明け27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前営業日比0.88%高の3379.19ポイントだった。深セン成分指数も1.10%高の12825.57ポイントと3営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2286億8600万元だった。
上海総合指数は終日、プラス圏の狭いレンジで推移。心理的節目の3400ポイントに近い水準では上値が伸び悩んだものの、終値ベースで3月4日以来およそ2カ月ぶりの高値圏となった。中国当局が打ち出す産業支援策への期待が根強いなか、新型コロナウイルスの感染が収束した後の景気回復を見越した買いが相場を支えた。人民元相場は足元で上昇しており、中国本土から資金が流出する懸念は後退したもよう。
セクター別では、電池素材や石炭、空運、観光、自動車が買われた。半面、不動産サービス、証券、保険、軍需関連が売られた。
A株市場では、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、自動車メーカーの重慶長安汽車(
000625)、リチウム電池材料の寧波杉杉(
600884)が高い。電器部品の浙江三花智能控制(
002050)はストップ高。小売業株の永輝超市(
601933)、王府井集団(
600859)も買われた。医薬品株では江蘇恒瑞医薬(
600276)が続伸した半面、華潤三九医薬(
000999)は反落。自動車部品の華域汽車系統(
600741)、生保大手の中国人寿保険(
601628)がさえない。
上海B株指数は1.53%高の307.76ポイントと3営業日続伸。深センB株指数は1.02%高の1200.32ポイントと8営業日続伸した。