カジュアル衣料大手のジョルダーノ(
00709)は23日大引け後、筆頭株主の周大福控股からTOB(株式公開買い付け)の提案を7日に受け取ったと発表した。周大福控股(共同保有者分を含む持ち株比率は24.57%)が他の株主の保有株を現金で買い取る。未行使の株式オプション(買う権利)も買い取って消却する計画。TOBの成立には周大福控股とTOBに応募した株主の持ち分合計が議決権ベースで50%を超える必要がある。周大福控股はTOBの後もジョルダーノの上場を維持し、他の株主の保有株を強制的に買い取る権利は行使しない方針を示した。
ジョルダーノは8日から株式取引を停止していたが、現地時間24日午前9時に取引を再開する。
1株当たり買取価格は1.88HKドルで、7日終値の1.59HKドルを18.2%上回る。買取対象の株式は11億9200万株で、買取額は最大22億4000万HKドルに上る。株式オプションの買収額は最大3400万HKドルを見込む。なお、対象の株式オプションが全て行使された場合、ジョルダーノは新たに1億6800万株(発行済み株式数の10.63%)を発行する。