22日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。前場終値は前日比1.24%安の21291.75ポイントだった。中国企業指数は1.49%安の7437.21ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で639億1000万HKドル。
ハンセン指数は朝方に小安く推移した後、下げ幅を拡大。下値支持線として意識された10日移動平均(前引け時点で21305.47ポイント)を割り込んで前場の取引を終えた。前日終値は10日以来の高値圏だっただけに、利益確定売りが先行。市場では、米連邦準備理事会(FRB)による利上げペースの加速が米景気を冷やすとの懸念がくすぶる。中国本土A株相場の下落も投資家心理を冷やしたもよう。
個別では、ネット株の下落が目立ち、JDドットコム(
09618)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)と子会社の阿里健康(
00241)が大きく売られた。スマートフォン部品の舜宇光学科技(
02382)、スポーツ用品の李寧(
02331)と安踏体育用品(
02020)も安い。半面、中国民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が大幅に反発。食品・飲料株の万洲国際(
00288)と中国蒙牛乳業(
02319)、香港不動産株の長江実業集団(
01113)も買われている。