週明け20日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前営業日比0.42%高の21163.91ポイントだった。中国企業指数は0.43%高の7399.60ポイント。メインボードの売買代金は概算で1318億5000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まった。中国ネット通販大手のJDドットコム(
09618)が前週末まで実施した創業記念日セール「618」の売り上げ増加率が鈍化したとの見方からネット株を中心に売りが先行した。もっとも、ハンセン指数は下値のめどとして意識された50日移動平均(大引け時点で20869.28ポイント)を割り込むと上向きに転じ、中盤は前週末終値付近でもみ合い。終盤は小高く推移し、寄り付きで割り込んでいた心理的節目の21000ポイントを回復して終えた。バイデン米大統領が18日、中国製品に課した制裁関税などを巡り、中国の習近平国家主席と近く協議する意向を表明したと伝わり、買い材料視されたもよう。セクター別では不動産・建設と必需消費財が上げた半面、エネルギーと素材が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産株の碧桂園服務(
06098)や碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)、龍湖集団(
00960)、九龍倉置業地産(
01997)がそろって急上昇した。ビール大手の華潤ビール(
00291)、大手ガラスメーカーの信義ガラス(
00868)も高い。半面、ゲーム株のネットイース(
09999)は新作ゲームの配信延期が嫌気されて急落した。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)とペトロチャイナ(
00857)はNY原油先物相場の下落を受けて売られた。マカオで新型コロナウイルスの市中感染が再発したことから、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)も売られた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.09%高の4657.37ポイントと小幅に続伸。電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(
09868)、蔚来集団(
09866)、理想汽車(
02015)の上昇が目立った。不動産業向けソフトウエアの明源雲集団(
00909)も大幅高。一方、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)が売られた。