2022-06-20 |
香港/投資判断/電子・IT |
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JDドットコムの「618」セールはおおむね予想通り、消費回復続く=ゴールドマン
ゴールドマン・サックスは最新リポートで、中国のネット通販業者が実施した「618」セールで取引額の増加率がこれまでの数年に比べ鈍化したことについて、規模の拡大で分母となる前年の数字が大きくなっていることや、マクロ経済の落ち込みが背景にあったとの見方を示した。「618」セールの実績を踏まえ、全体的には消費が回復していると指摘した。『AAストックス』が20日伝えた。
JDドットコム(
09618)の「618」セール(5月31日−6月18日)での総取引額は前年同期比10%増の3793億元となり、伸び率が21年同期の28%を下回ったことに言及。コロナ禍で消費が軟調だったことが影響したと分析。ただ、6月1−18日の全国の荷物配達件数が前年同期を上回る3億5100万件に達したことや、多くのブランドが参加したことから、「618」セールの実績は予想通りだったとした。
中国本土で6月も消費の改善が続く一方、例年では7月にオンライン販売が減速する傾向にあることから、通販各社の7月の状況に注目するよう勧めた。個別では、JDドットコム、アリババ集団(
09988)、美団(
03690)、ピン多多(PDD)の投資判断をいずれも「買い」に設定した。