週明け20日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。前場終値は前営業日比0.16%高の21109.16ポイントだった。中国企業指数は0.08%高の7373.33ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で833億2000万HKドル。
ハンセン指数は安く始まった。中国ネット通販大手のJDドットコム(
09618)が前週末まで実施した創業記念日セール「618」の売り上げ増加率が鈍化したとの見方からネット株を中心に売りが先行した。もっとも、ハンセン指数は下値のめどとして意識された50日移動平均(前引け時点で20869.28ポイント)を割り込むと上向きに転じ、プラス圏に浮上。寄り付きで割り込んでいた心理的節目の21000ポイントを回復して前場の取引を終えた。
個別では、不動産株の上昇が目立ち、碧桂園服務(
06098)や碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)、龍湖集団(
00960)がそろって大幅に上昇した。ビール大手の華潤ビール(
00291)、大手ガラスメーカーの信義ガラス(
00868)も高い。半面、ゲーム株のネットイース(
09999)は新作ゲームの配信延期が嫌気されて急落した。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)とシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)はNY原油先物相場の下落を受けて売られた。マカオで新型コロナウイルスの市中感染が再発したことで、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)も下落。