週明け20日の香港市場は上値が重いか。中国政府が打ち出す景気下支え策への期待が根強いものの、前週末のハンセン指数は心理的節目の2万1000ポイントを回復し、終値が20日移動平均(大引け時点で21072ポイント)を超えただけに、一段と買い上がる勢いは乏しいと予想する。きょう午前に中国人民銀行(中央銀行)が6月の最優遇貸出金利(LPR)を公表するほか、20日のNY市場はジューンティーンス(奴隷解放記念日)の振替休日で休場とあって、香港市場は様子見ムードが強そうだ。
市場の関心が高いJDドットコム(
09618)の特売セール「618」の取引額は3793億元と過去最高を更新したものの、伸び率は前年比10.3%と前年(27.7%)から鈍化した。「618」はJDドットコムの創業記念日に合わせたセールで、競合するネット通販各社も対抗してプロモーションを実施する。
17日のNY株式相場は高安まちまち。ハイテク株やクルーズ株が上昇した一方、エネルギー株が大幅安となり、公益、生活必需品などのディフェンシブ株も売りに押された。ダウ平均が小幅に続落した半面、ハイテク株主体のナスダック総合は反発した。