17日の香港市場は続落して始まるか。欧米中央銀行の相次ぐ利上げを受け、16日の欧米株式相場が下落した流れを引き継ぐと予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)が15日に通常の3倍の幅の0.75%の利上げを決めたのに続き、スイス中銀と英中銀も利上げに政策金利の引き上げに踏み切った。世界的な景気後退への警戒感からリスク資産を手放す動きが加速するだろう。
もっとも、割安感に注目した買いが相場を下支えする展開があり得る。ハンセン指数は前日に終値ベースで心理的節目の21000ポイントを割り込み、5月27日以来およそ3週間ぶり安値を付けた。中国政府が打ち出す産業振興策の恩恵を受けそうな銘柄が物色されそうだ。
16日のNY株式相場は、ダウ平均が大幅に反落し、終値は2021年1月29日以来の30000米ドル割れとなった。ハイテク株主体のナスダック総合は3日ぶりの大幅反落となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。国際金融銘柄の大型ネット株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)、電気自動車メーカーのBYD(
01211)、取引所運営の香港証券取引所(
00388)などが香港終値を下回って引けた。