ロイター通信は15日、百度(
09888)が傘下の動画配信会社、愛奇芸(IQ)の出資持ち分を全て売却する協議を行っているようだと報じた。消息筋によると、愛奇芸の評価額は約70億米ドルを見込む。百度は愛奇芸の発行済み株式の53%、議決権の90%超を保有している。百度はコメントを控えている。愛奇芸は「市場のうわさでしかない」として否定した。
愛奇芸は米ナスダックに上場しており、時価総額は40億米ドル。同社の企業価値が百度の設定どおり70億米ドルと算定された場合、1株当たり8.13米ドルとなる計算だ。15日終値は4.56米ドルだった。
消息筋によれば、百度は愛奇芸を非中核資産とみなし、人工知能(AI)と自動運転事業に力を注ぐため愛奇芸を手放す方針を固めた。愛奇芸株の買い手候補として、香港プライベートエクイティ・ファンドのPAGや、動画ストリーミングサービス「Migu Video」を展開するチャイナ・モバイル(
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600941)が挙がっているという。PAGとチャイナ・モバイルはコメントを控えている。