2022-06-15 |
香港/マーケット/証券 |
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香港大引け:続伸、中国経済指標の上振れを好感 蔚来集団高い
15日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.14%高の21308.21ポイントだった。中国企業指数は1.63%高の7452.89ポイント。メインボードの売買代金は概算で1490億6000万HKドル。
ハンセン指数は小高く始まり、前場に上げ幅を広げた。前日のNY株式市場でナスダック総合が5日ぶりに反発した流れを引き継ぎ、ハイテク株が買われて相場の上昇を主導。中国国家統計局が午前に発表した5月の主要経済指標が市場予想より強い結果となり、中国本土相場が上昇したことも買い安心感につながった。ただ、ハンセン指数が10日移動平均(大引け時点で21469.62ポイント)に近い水準で伸び悩み、終盤に上げ幅を縮小。香港時間のあす未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、次第に様子見気分も強まった。セクター別では医療・ヘルスケアと情報技術、金融が上げた一方、公共事業とエネルギーが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、保険株の中国平安保険(
02318)と中国人寿保険(
02628)、不動産株の碧桂園服務(
06098)と碧桂園(
02007)が高い。中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)とJDドットコム(
09618)も買われた。半面、公益事業関連の新奥能源(
02688)と長江インフラ(
01038)が大幅安。電動工具メーカーの創科実業(
00669)は続落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.35%高の4703.72ポイントと3日ぶりに反発。電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)が12%超上昇したほか、同業の小鵬汽車(
09868)、理想汽車(
02015)も買われた。動画配信のビリビリ(
09626)が高い。一方、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)、パソコン大手のレノボグループ(
00992)の下落が目立った。