15日の香港市場で、積層板の世界的大手、キングボード・ラミネート(
01888)が大幅安。2021年12月本決算の期末配当(1株当たり1.2HKドル)の権利落ち日に当たるほか、シティグループが投資判断を「売り」に引き下げたことが嫌気されているもよう。株価は日本時間午後16時45分現在、前日比14.81%安の11.04HKドルで推移している。
15日付『AAストックス』によると、シティグループは最新リポートで、キングボード・ラミネートの投資判断を「買い」から「売り」に一気に引き下げたほか、目標株価も17.6HKドルから11HKドルに引き下げた。8月に発表を予定している2022年6月中間決算について、売上高は前年同期比14%減の120億HKドル、純利益は同30%減の23億HKドルにとどまるとみている。キングボード・ラミネートの利益は2007年、2010年、2017年、2021年にピークを迎えており、ピーク後は1−4年にかけて下落が続くと指摘。今回の下落も近く反転は見込めず、昨年は積層板価格が60−70%上昇していたこともあり、今年は価格が25%下落し、利益率も縮小すると予想した。これを踏まえ、2022−24年の利益予想を19−20%下方修正した。