2022-06-13 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(10日):ダウ880米ドル安と3日続落、インフレ高進を嫌気
10日のNY株式相場は大幅に3日続落。5月消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、約40年ぶりの強い伸びとなったほか、6月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が過去最低を記録したことで、インフレ高進懸念や景気後退懸念が強まった。
ダウ平均は200ドル以上下落してスタートすると、終盤にかけて下落幅を拡大し、880米ドル安(-2.73%)とほぼ一日の安値で終了。30の構成銘柄はウォルマート(+0.56%)を除く29銘柄が下落。ダウ・インク、ゴールドマン・サックス、ボーイングが5%超下落、セールスフォース、JPモルガン・チェース、3M、マイクロソフト、アメリカン・エキスプレスが4%超下落、アップル、キャタピラー、ウォルト・ディズニー、ホーム・デポ、ナイキ、ビザも3%超下落した。
S&P500とナスダック総合もそれぞれ2.91%安、3.52%安で終了し、主要3指数がそろって大幅に3日続落。S&P500は5月19日に付けた終値の年初来安値に接近した。週間ではダウ平均が1506.91ドル安(-4.58%)、S&P500が5.05%安、ナスダック総合が5.60%安とそろって大幅に2週続落した。
寄り前に発表された5月CPIは前年比+8.6%と前月分や市場予想の+8.3%を上回り、変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIも前年比+6.0%と予想の+5.9%を上回った。コアCPIは前月比でも+0.6%と予想の+0.5%を上回ったことで、一部で期待されたインフレ・ピークアウト期待が大きく後退し、積極的な金融引き締めへの警戒感が強まった。寄り後に発表された6月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が50.2となり、前月の58.4や予想の58.0を大きく下回ったことも景気後退懸念を強めた。