2022-06-06 |
香港/投資判断/電子・IT |
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美団の目標株価を引き上げ、投資判断「買い」=BofAS
BofAセキュリティーズ(BofAS)は最新リポートで、中国の生活関連サイト運営大手、美団(
03690)の目標株価をこれまでの217HKドルから234HKドルに引き上げた。新型コロナウイルスの影響は4−6月期も続くとし、22年通期予想EPSを1.21元の赤字に下方修正。ただ、下期はネガティブ影響が緩和するほか、コストコントロールに向けた措置が23年の業績改善がつながると指摘。23年に黒字転換を達成するとみて、通期予想EPSを3.64に上方修正した。投資判断は「買い」を維持している。『AAストックス』が6日伝えた。
BofASは、中国本土でロックダウン(都市封鎖)の影響があったものの、22年1−3月期の売上高が25%増と市場予想を上回ったと評価。ネット出前、飲食店・ホテル予約、新事業はそれぞれ17%増、16%増、47%増となり、1−2月が好調だったことが反映されたと指摘した。
同社経営陣によれば、4月にロックダウンの影響が顕著だった。上海でのネット出前の受注が90%以上減少したほか、飲食店・ホテル予約も20年同月と同様に20%以上の落ち込みを余儀なくされた。ただ、5月下旬から状況は好転しているという。BofASは、美団が困難な状況下で効率と中核的競争力の向上に力を入れ、新事業の赤字は前四半期比で縮小していると予想した。
美団の株価は日本時間午後0時13分現在、前営業日比7.27%高の193.30HKドルで推移している。