2022-06-06 |
米国/マーケット/証券 |
|
NY市況(3日):ダウ348米ドル安 強い雇用統計受けナスダックは2.5%安
3日のNY株式相場は反落。寄り前に発表された米5月雇用統計で、非農業部門雇用者数(NFP)が39万人増と市場予想の32.5万人増を上回る強い結果となったことで、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めへの警戒感が再び高まった。
市場ではFRBが6月と7月に連続して0.50%の利上げを実施した後に、利上げを一時中断するとの見方もあったが、NFPが予想以上に増加したことや、平均賃金が前月比+0.3%と前月に続いて高い伸びとなったほか、メスター米クリーブランド連銀総裁もインフレ高進が続けば9月会合でも0.50%の利上げを支持すると発言したことで、金融引き締めへの警戒感が強まった。
ダウ平均は一時409米ドル安まで下落し、348.58米ドル安(-1.05%)の32899.70米ドルで終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.63%安、2.47%安となり、主要3指数がそろって反落した。週間ではダウ平均が313.26ドル安(-0.94%)、S&P500が1.20%安、ナスダック総合が0.98%安とそろって反落した。
強い5月雇用統計を受けて米10年債利回りは前日の2.91%から一時2.98%まで上昇し、2.94%で終了。金利上昇が嫌気されハイテク・グロース株はエヌビディアが4.5%安、メタ・プラットフォームズが4.1%安、アルファベットが2.6%安と軒並み安。このほか、景気悪化を理由に10%の人員カット計画が報じられたテスラが9.2%下落し、モルガン・スタンレーがApp Storeの成長鈍化見通しを指摘したアップルも3.9%下落した。
S&P500の11セクターは、原油高を好感したエネルギーが1.4%高と唯一上昇し、このほかの10セクターが下落。一般消費財、IT、コミュニケーションが2%超下落し、金融、不動産、ヘルスケア、生活必需品も1%超下落した。