2日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.00%安の21082.13ポイントだった。中国企業指数は1.06%安の7267.57ポイント。メインボードの売買代金は概算で1036億HKドル。
ハンセン指数は前日終値比1%超下げて寄り付き、心理的節目の21000ポイント付近で終日もみ合った。米長期金利の上昇を受けた前日の米株安を嫌気する売りが、幅広いセクターで先行。あすの端午節を含む3連休を前に、持ち高を整理する動きも相場を押し下げた。もっとも、中国政府の景気下支え策に対する根強い期待を背景に中国本土相場が上げに転じて終えたこともあって、ハンセン指数が下値支持線として意識された50日移動平均(大引け時点で20960.48ポイント)を割り込むと買い直しが入り、相場を下支えした。セクター別では、不動産・建設と医療・ヘルスケア、エネルギーが下落した半面、通信と公共事業が堅調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、香港不動産株の新世界発展(
00017)と恒基兆業地産(
00012)、恒隆地産(
00101)が急落。FTSEラッセルが算出するグローバル不動産株か指数からの除外が決まり、売りが膨らんだ。医薬品株の石薬集団(
01093)と中国生物製薬(
01177)、本土不動産株の龍湖集団(
00960)と華潤置地(
01109)も売られた。中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)は続落した。一方、香港公益株の電能実業(
00006)、自動車株の吉利汽車(
00175)、食品・飲料株の万洲国際(
00288)が続伸した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.80%安の4397.74ポイントと続落。万国数拠(
09698)、金蝶国際ソフト(
00268)、平安健康医療科技(
01833)が前日に続いて売られた。半面、センスタイム(
00020)と快手科技(
01024)が大幅に続伸した。