2022-06-02 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(1日):ダウ176米ドル安と続落 金利上昇などが重し
1日のNY株式相場は続落。好決算を発表したセールスフォースが大幅高となり上昇してスタートしたものの、5月ISM製造業購買担当者景気指数 (PMI) が予想を上回る強い結果となり米10年債利回りが2.9%台に上昇したことや、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOが景気の先行きに懸念を示したことが嫌気され売りが強まった。
ダウ平均は朝方に282米ドル高まで上昇後、405米ドル安まで反落。終値では176.89米ドル安(-0.54%)の 32813.23ドルで終了。セールスフォースが10%近く上昇し、シェブロン、キャタピラーなども小幅に上昇した一方、ウォルマートが2%超下落し、3M、ホーム・デポ、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス、ウォルト・ディズニーなども1%超下落した。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.75%安、0.72%安で終了し、主要3指数がそろって2日続落した。S&P500の11セクターは、原油高を受けてエネルギーが1.76%高と唯一上昇した一方、金融、ヘルスケア、生活必需品、不動産、素材など10セクターが下落した。
寄り後に発表された米5月ISM製造業PMIは56.1と前月の55.4から改善し、市場予想の54.5を上回った。サンフランシスコ連銀のデイリー総裁が物価が落ち着くまで利上げを続けるべきだと発言したことも金融引き締めへの警戒感を強め、米10年債利回りは前日の2.85%から一時、2.95%と5月18日以来の水準まで上昇した。JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めに加え、ウクライナ戦争により原油価格が150-175米ドルまで上昇する可能性があるとして、人々は経済的ハリケーンに備えるべきだと警告した。