1日の中国本土株式市場で、上海総合指数は6営業日ぶりに反落。終値は前日比0.13%安の3182.16ポイントだった。深セン成分指数は0.21%高の11551.27ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8853億4900万元だった。
上海総合指数は総じて軟調に推移した。前場はプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは弱かった。上値の重さが意識されると、後場には一時下げ足を速めた。ただ、下値では買い戻しが入り、終盤にかけて再び下げ幅を縮小した。上海市のロックダウン(都市封鎖)解除を受けた景気回復期待や当局の経済対策に対する期待が投資家心理をある程度支えたが、前日まで5営業日続伸し、約1カ月半ぶり高値を更新した後とあって、目先の利益をいったん確定する動きが重荷となった。
セクター別では、農業関連、教育、石油、太陽光発電設備が安い。半面、中国当局による自動車購入税の減額措置を好感して自動車・自動車サービスが逆行高を演じた。バッテリー、海運・港湾運営、造船も買われた。
A株市場では、空港運営の上海国際機場(
600009)、格安航空の春秋航空(
601021)、小売チェーンの王府井集団(
600859)が安い。上海市のロックダウン解除で当面の好材料出尽くし感が出たもよう。非鉄金属の中国アルミ(
601600)、食品メーカーの洽洽食品(
002557)、漢方薬の華潤三九医薬(
000999)、豚肉大手の河南双匯投資発展(
000895)も下げた。半面、広州汽車集団(
601238)、華域汽車系統(
600741)、国軒高科(
002074)、重慶長安汽車(
000625)など自動車関連株や、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)が大きく上昇した。
上海B株指数は1.55%安の303.88ポイント、深センB株指数は0.11%安の1099.55ポイント。