週明け30日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続伸。終値は前営業日比2.06%高の21123.93イントだった。中国企業指数は2.44%高の7255.13ポイント。メインボードの売買代金は概算で1288億1000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後に上げ幅を広げ、ほどなくして心理的節目の21000ポイントを回復。前週末の米株高の流れを引き継ぎ、米インフレのピークアウト期待から香港市場でも買いが優勢。ロックダウン(都市封鎖)が長期化している上海市が29日、全面的な経済活動の再開に向けた総合施策を6月1日に施行すると発表したことを受け、行動規制の解除と経済の正常化に対する期待も地合いの改善につながった。上昇率が2%を超える水準では上値が重かったが、終値は4月14日以来、約1カ月半ぶり高値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、李寧(
02331)、海底撈国際(
06862)、華潤ビール(
00291)など消費関連株の上昇が目立った。大型ネット株の美団(
03690)、JDドットコム(
09618)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)も買いを集めた。半面、本土不動産株の華潤置地(
01109)、碧桂園(
02007)、龍湖集団(
00960)、中国海外発展(
00688)がそろって売られたほか、中国銀行(
03988)香港子会社の中銀香港(
02388)、ガス会社の新奥能源(
02688)が下げた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.94%高の4352.02ポイントと大幅に続伸。中国動画プラットフォームのビリビリ(
09626)が9%超高と急伸するなど、構成30銘柄がすべて上昇した。