週明け30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日続伸。終値は前営業日比0.60%高の3149.06ポイントだった。深セン成分指数は1.04%高の11310.28ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8110億1700万元だった。
上海総合指数は小高くスタート。序盤に小幅ながら下げに転じる場面があったが、すぐに切り返すとプラス圏の狭いレンジで推移。終値は4月20日以来およそ1カ月半ぶりの高値だった。中国で新型コロナウイルスの新規感染者数が減少するなか、都市封鎖(ロックダウン)解除への期待が相場を支えた。上海市が29日、全面的な経済活動の再開に向けた総合施策を6月1日に施行すると発表したことで、買い安心感が広がった。ただ、利益確定売りが出て上値は伸び悩んだ。中国の5月製造業購買担当景気指数(PMI)の発表をあすに控え、結果を見極めたい投資家は積極的な売買を見送ったもよう。
セクター別ではゴムや酒造、観光が上昇した半面、石炭、海運・港湾、不動産開発が下落した。
A株市場では、ソフトウエア会社の広聯達科技(
002410)と自動車メーカーの江鈴汽車(
000550)がストップ高を付けた。自動車部品の華域汽車系統(
600741)も大幅高。白酒大手の宜賓五糧液(
000858)と瀘州老窖(
000568)、観光関連の中青旅控股(
600138)と中国旅遊集団中免(
601888)、医薬品の華潤三九医薬(
000999)と上海復星医薬(
600196)も買われた。一方、保利発展控股集団(
600048)や招商局蛇口工業区控股(
001979)、万科企業(
000002)など不動産株が安い。建設株の中国建築(
601668)と中国中鉄(
601390)、食品株の河南双匯投資発展(
000895)も下落。
上海B株指数は0.94%高の308.09ポイント、深センB株指数は0.61%高の1105.29ポイントとともに4日続伸した。