百度(
09888)傘下の動画配信会社、愛奇芸(IQ)のキョウ宇・最高経営責任者(CEO)は、香港上場の検討を顧問会社と進めているものの、日程は決まっていないと明らかにした。米証券取引委員会(SEC)が今年3月に愛奇芸を上場廃止警告リストに追加した際、同社は「株主の利益を守る解決法を探る」と表明したが、キョウCEOは現時点で付け加えることはないとした。香港経済紙『信報』が30日、外電を引用する形で伝えた。
愛奇芸にとって最大の長期的課題は、中国当局によるコンテンツ産業の監督に対応していくことだ。キョウCEOは「行政の監督は怖くはないが、対応過程は苦しいものになる」と語った。ティックトックのようなショート動画プラットフォームとの競合については、質の高いコンテンツとサブスクリプション方式によって差別化していく考えを示した。同社は有料視聴者を1億人以上に維持するため力を注いできたが、1人当たりの収益を高める戦略へ切り替えた。「ショート動画はおいしいファストフードのようなものだ。彼らの市場シェアはデリケートな広東料理より大きいだろうが、それは問題ではない」「わが社の第1目標は市場シェアの拡大ではなく、収益性だ」と同CEOは語った。