27日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反発。終値は前日比2.89%高の20697.36ポイントだった。中国企業指数は2.98%高の7082.38ポイント。メインボードの売買代金は概算で1200億5000万HKドル。
ハンセン指数は前日終値を500ポイント超上回って寄り付いた後、プラス圏で堅調に推移し、前場には上昇率が3%を超える場面もあった。後場に入って上海総合指数が軟調に推移したことで、ハンセン指数も上げ幅をやや縮小したものの、終値は20日以来、1週間ぶり高値水準だった。前日の米株高が好感されたほか、中国の国務院(内閣に相当)常務会議で決めた6分野33項目の景気安定政策について、李克強首相が全ての実施細則を5月末までに打ち出すよう求めたことも引き続き支援材料となった。
ハンセン指数構成銘柄では、2022年3月本決算を発表したアリババ集団(
09988)が12.21%高となり、相場の上げを主導。JDドットコム(
09618)やネットイース(
09999)、美団(
03690)、テンセント(
00700)も買われたほか、原油先物相場の上昇を受けてCNOOC(
00883)やペトロチャイナ(
00857)も高かった。前日前引け後に2022年3月本決算を発表したレノボグループ(
00992)は3.16%高。半面、信義光能(
00968)や海底撈国際(
06862)、中国海外発展(
00688)が売られた。
この他では、2022年1−3月期決算を発表した百度(
09888)が14%超上昇。康希諾生物(
06185)やハルビン電気(
01133)も高かった。半面、株式併合計画の撤回を発表した国美零售(
00493)が5%近く下げた。