CLSAアジア・パシフィック・マーケッツは最新リポートで、中国の生活関連サイト運営大手、美団(
03690)の目標株価をこれまでの370HKドルから310HKドルに引き下げた、新型コロナウイルス防疫措置の不確実性を踏まえ、2022−23年調整済み純利益予想を下方修正したほか、人民元相場を1米ドル=6.5元から6.8元に改めたことを織り込んだ。投資判断は「買い」に据え置いた。『AAストックス』が27日伝えた。
美団の22年1−3月期売上高が450億5000万元となり、前年同期比伸び率は21年10−12月期の30.6%増から21.7%増に鈍化すると予想。調整済み純損失は前年同期を19.8%上回る46億6400万元に拡大する一方、新事業の調整済み純損失は21年10−12月期の102億500万元から93億9800万元に縮小すると見込んでいる。
美団の上海市と広東省深セン市の売上比率が全体の20%を超えていることから、ロックダウン(都市封鎖)の影響で22年1−3月期のネット出前と飲食店・ホテル・旅行予約の売り上げは313億元と前年同期比で伸び率が15%にとどまると予想。ただ、ロックダウンが解除すればすぐに回復するとの見方を示した。
美団の株価は日本時間午後4時35分現在、前日比2.14%高の162.00HKドルで推移している。