26日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反落。終値は前日比0.27%安の20116.20ポイントだった。中国企業指数は0.31%安の6877.21ポイント。メインボードの売買代金は概算で955億HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株高を受けて小高く始まったものの、買い一巡後は下げに転じた。中国の景気悪化懸念と経済対策への期待が入り混じり、心理的節目の20000ポイントを挟んだもみ合いとなった。中国の李克強首相は25日、国務院(内閣に相当)常務会議が決めた6分野33項目の景気安定政策について、全ての実施細則を5月末までに打ち出すよう求めた。ただ市場では、新型コロナウイルス禍と行動制限の先行きが見極められないなか、中国政府が大規模な刺激策を打ち出しても効果は不透明との見方が広がり、運用リスクを回避する売りが相場を押し下げた。セクター別では医療・ヘルスケアと通信が下落した半面、エネルギーが上昇した。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬関連の石薬集団(
01093)、薬明生物技術(
02269)、中国生物製薬(
01177)がそろって下落。医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)は高く始まったが、後場にマイナス圏に沈んだ。きょう2022年1−3月期決算を発表するアリババ集団(
09988)は4日続落。不動産株の碧桂園(
02007)と碧桂園服務(
06098)、食品飲料株の中国蒙牛乳業(
02319)は反落した。一方、恒安国際集団(
01044)やCNOOC(
00883)、中銀香港(
02388)が続伸した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.24%安の4033.79ポイントと続落。企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)、データセンターの万国数拠(
09698)、動画配信のビリビリ(
09626)が続落した。半面、携帯端末組み立て受託のBYDエレクトロニック(
00285)やネット小説アプリ運営の閲文集団(
00772)が売られた。