25日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.29%高の20171.27ポイントだった。中国企業指数は0.22%高の6898.56ポイント。メインボードの売買代金は概算で1034億HKドル。
ハンセン指数は前場に前日終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい展開だったが、後場は小高く推移した。前日に一時割り込んだ心理的節目の20000ポイントが下値支持線として意識され、割安感に注目した買い直しが相場を支えた。24日の米株式市場では業績不安からハイテク株が売られたものの、米長期金利は低下した。人民元相場の下落が一服したこともあって、資金流出懸念が後退したもよう。セクター別では、エネルギーと必需消費財が高かった一方で、通信が安かった。
ハンセン指数構成銘柄では英金融大手のHSBC(
00005)、自動車株の吉利汽車(
00175)とBYD(
01211)が大幅に続伸。前日大引け後に2022年1−3月期決算を発表したネットイース(
09999)も高い。欧州連合(EU)が数日中にロシア産原油の禁輸措置に合意できる可能性が高いと伝わり、石油株のCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)がそろって買われた。半面、ハイテク株の下落が目立ち、レノボグループ(
00992)、瑞声科技(
02018)、アリババ集団(
09988)、JDドットコム(
09618)、テンセント(
00700)が売られた。スポーツ用品の李寧(
02331)は3営業日続落。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.28%高の4043.69ポイントと3日ぶりに反発。22年1−3月期の赤字が前年同期と比べ大幅に縮小した快手科技(
01024)が5%超上昇した。白物家電の海爾智家(
06690)も堅調だった。半面、不動産業向けソフトの明源雲集団(
00909)とデータセンターの万国数拠(
09698)の下げがきつい。