24日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.75%安の20112.10ポイントだった。中国企業指数は1.98%安の6883.14ポイント。メインボードの売買代金は概算で1136億3000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、序盤はわずかながらプラス圏に浮上したものの、ほどなくして下向きに転じ、下げ幅を拡大した。バイデン米大統領は日米首脳の共同記者会見で、中国が台湾に侵攻すれば台湾防衛のために軍事的に関与すると明言し、これに対して中国は強く反発。米中対立の激化を警戒し、リスク回避の動きが優勢だった。中国の国務院(内閣に相当)は23日、金融政策、財政政策、産業サプライチェーン安定措置など6分野33項目に及ぶ追加の景気下支え策を決定したが、当面の材料出尽くし感が出たもよう。もっとも、後場には心理的節目の20000ポイントを割り込む場面もあったが、同水準では下げ渋り、終盤にやや戻した。
ハンセン指数構成銘柄では、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)の下げがきつい。不動産管理サービスの碧桂園服務(
06098)、電動工具大手の創科実業(
00669)や、ネット・IT株のJDドットコム(
09618)、美団(
03690)も大きく売られた。半面、半面、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、欧州金融大手のHSBC(
00005)が逆行高を演じた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.48%安の4032.34ポイントと大幅に続落。新興自動車メーカーの小鵬汽車(
09868)が9%超下落するなど、構成30銘柄がすべて下げた。