週明け23日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前営業日比1.19%安の20470.06ポイントだった。中国企業指数は1.39%安の7022.45ポイント。メインボードの売買代金は概算で1051億3000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、終始マイナス圏でもみ合った。前週末20日にハンセン指数が大幅に反発し、約3%上昇した後とあって、利益確定売りが重荷。20日のNY市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数が年初来安値を更新したことから、香港市場にもネット・IT株の一角に売りが波及した。中盤には下落率を約2%に拡大する場面もあったが、本土市場で一時安かった上海総合指数が前週末終値付近まで戻したこともあり、後場半ば以降は下げ幅を縮小した。
ハンセン指数構成銘柄では、大株主のInnovare Techが一部保有株を出資者であるファンドの各パートナーに現物分配すると発表した阿里健康(
00241)が約10%安と急落。その親会社で大型ネット・IT株のアリババ集団(
09988)や、美団(
03690)、テンセント(
00700)などが反落したほか、スポーツウエア関連の李寧(
02331)、申洲国際集団(
02313)、安踏体育用品(
02020)も下げが目立った。ハンセン指数構成銘柄からの除外が決まったスマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)が約7%の下落。半面、電動工具大手の創科実業(
00669)、大手ガラスメーカーの信義ガラス(
00868)、石油メジャーのCNOOC(
00883)が堅調だった。
そのほかでは、6月13日からハンセン指数構成銘柄に加わる中国宏橋(
01378)、東方海外(
00316)、SMIC(
00981)がそろって高い。一方、蔚来集団(
09866)はハンセンテック指数構成銘柄に追加されるが、約2%安とさえない。同指数から除外されるASMパシフィック(
00522)は約5%下げた。