週明け23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に3営業日続伸。終値は前営業日比0.01%高の3146.86ポイントだった。深セン成分指数は0.06%安の11447.95ポイントと3営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8596億7800万元だった。
上海総合指数は小動きで始まり、序盤に下げ幅を広げた。前週末は続伸して終値が4月20日以来1カ月ぶりの高値だっただけに利益確定の売りが相場の重荷。もっとも、下値の堅さを確認すると、後場に入って政策措置の恩恵を受けそうな銘柄が買われて相場を押し上げ、終盤は前週末終値付近でもみ合った。中国本土で新型コロナウイルスの市中感染が減少し、経済活動が正常化するとの期待が投資家心理を支えたもよう。方向感に乏しいなか、売買代金は低水準だった。
セクター別では、化学肥料と造船が全面高のほか、自動車と鉄鋼が上昇した。半面、空運と不動産、銀行、建設が下落した。
A株市場では、アニメーション制作の奥飛娯楽(
002292)が前週末20日に続いてストップ高を付けた。自動車関連の上昇が目立ち、広州汽車集団(
601238)、華域汽車系統(
600741)、宇通客車(
600066)、寧波均勝電子(
600699)、上海汽車集団(
600104)、BYD(
002594)、江鈴汽車(
000550)がそろって買われた。一方、不動産株の保利発展控股集団(
600048)と招商局蛇口工業区控股(
001979)が安い。免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、家電メーカーの美的集団(
000333)も売られた。
上海B株指数は0.18%安の301.57ポイントと7営業日ぶりに反落。深センB株指数は0.55%高の1087.49ポイントと5日営業日続伸した。