中国のスマホ大手、小米集団(
01810)の雷軍会長は23日、自身のミニブログで独ライカと戦略提携を行うことで合意したと明らかにした。第1弾となる製品を7月に発表する計画。『香港経済日報』が23日伝えた。
ライカを巡っては、華為技術(ファーウェイ)が2016年にライカのレンズを採用したスマートフォン「P9」を発売しており、当時、カメラ機能が最も優れている製品として注目を集めていた。香港での販売価格は1台当たり3880HKドルに上ったものの、ライカのブランド力を強みに販売を伸ばし、発売から2週間で800万台を売り上げ、中国ブランドの携帯電話メーカーとして記録を更新。英、仏、独など欧州でも好成績を収めていた。一方、華為技術は「P9」以降、旗艦モデルにいずれもライカのカメラを採用し、ハイエンド化を進めていたが、米国による制裁を受けて部品調達に影響が生じ、制裁から逃れるために栄耀(オナー)ブランドを分離独立させている。市場では、栄耀がライカと提携するとうわさされていたが、小米集団がライカとの提携を発表したことで、「P9」を発売した当時の華為技術のように、ハイエンド市場では高いシェアを獲得できるか注目が集まっている。
小米集団の株価は日本時間午後4時18分現在、前日比2.73%安の11.42HKドルで推移している。