週明け23日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前営業日比1.88%安の20327.28ポイントだった。中国企業指数は2.19%安の6965.50ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で592億6000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、次第に下げ幅を拡大し、きょうの安値圏で前場の取引を終えた。前週末20日にハンセン指数が大幅に反発し、約3%上昇した後とあって、利益確定売りが重荷。20日のNY市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数が年初来安値を更新したことから、香港市場にもネット・IT株の一角に売りが波及した。本土市場で上海総合指数が軟調に推移したことも嫌気された。
ハンセン指数構成銘柄では、大株主のInnovare Techが一部保有株を出資者であるファンドの各パートナーに現物分配すると発表した阿里健康(
00241)が8%超安と急落。その親会社で大型ネット・IT株のアリババ集団(
09988)や、美団(
03690)、テンセント(
00700)などが反落したほか、スポーツウエア関連の李寧(
02331)、申洲国際集団(
02313)、安踏体育用品(
02020)も下げが目立った。ハンセン指数構成銘柄からの除外が決まったスマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)が6%超の下落。半面、石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、電動工具大手の創科実業(
00669)、大手ガラスメーカーの信義ガラス(
00868)が堅調だった。