17日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3営業日続伸。終値は前日比3.27%高の20602.52ポイントだった。中国企業指数は3.67%高の7076.80ポイント。メインボードの売買代金は概算で1241億3000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の20000ポイントを回復し、ほぼ一本調子で上げ幅を広げた。大引け間際で伸び悩んだものの、終値は5日以来の高値となった。前日に上海市当局が都市封鎖(ロックダウン)を6月中に解除する方針を示した上、きょうの記者会見で解除の重要条件としていた「3日連続の市中感染ゼロ」を16日に達成したと発表。中国景気の反転上昇に期待する買いが全セクターに広がった。中国人民銀行(中央銀行)が連日で人民元相場の基準値を前日比で元高/ドル安水準に設定したことも買い材料視された。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のアリババ集団(
09988)、美団(
03690)、テンセント(
00700)、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)が大きく買われ、相場の上昇を主導。2022年1−3月期決算をきょう発表するJDドットコム(
09618)は大幅続伸した。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と中堅銀行の招商銀行(
03968)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)とBYD(
01211)も高い。半面、前日高かった碧桂園(
02007)が反落。香港公益株の香港鉄路(
00066)やホンコン・チャイナガス(
00003)は軟調だった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は5.78%高の4272.95ポイントと3営業日続伸。構成30銘柄が全て上昇した。電気自動車の理想汽車(
02015)、スマホ組立受託のBYDエレクトロニック(
00285)などが急伸した。