17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.65%高の3093.70ポイントだった。深セン成分指数は1.23%高の11230.16ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7899億4700万元だった。
上海総合指数は、序盤はマイナス圏での推移も目立ったが、中盤以降はプラス圏で堅調に推移した。新型コロナウイルスの影響による景気減速などが警戒された一方、政策期待は根強く、買いを支えた。また、上海市で新規の市中感染が3日連続でゼロとなり、封鎖解除の重要条件を達成したことも投資家心理を強気に傾けた。指数は結局、4月20日以来、約1カ月ぶり高値できょうの取引を終えた。セクター別では、自動車、バッテリー素材、太陽光発電設備、採掘がほぼ全面高となった。半面、小売り、バイオ関連、不動産サービスなどが売られた。
A株市場では、上海で工場の生産再開が進んでいることを好感し、上海汽車集団(
600104)や広州汽車集団(
601238)、BYD(
002594)など自動車株が買われたほか、原油先物相場の上昇を受けてペトロチャイナ(
601857)やシノペック(
600028)も上昇した。半面、4月の旅客数が前年同月比で91%減少したと発表した中国東方航空(
600115)が下げた。上海隧道工程(
600820)や雲南白薬集団(
000538)の下落も目立った。
上海B株指数は0.45%高の292.19ポイント、深センB株指数は0.61%高の1047.03ポイント。