2022-05-09 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:小反発、3000ポイント守る 方向感欠く
週明け9日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に反発。前場終値は前日比0.06ポイント高の3001.62ポイントだった。深セン成分指数は27.19ポイント(0.25%)安の10782.69ポイントと続落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で4209億1000万元だった。
上海総合指数は安く始まった後、前週末終値を挟んで一進一退の方向感を欠く展開。心理的節目の3000ポイントが下値支持線として意識され、始値で割り込んでいた同水準をかろうじて上回って前場の取引を終えた。中国政府の景気刺激策への期待が強いなか、前週末に大幅反落しただけに自律反発を狙った買いが相場を支えた。半面、人民元相場の下落が輸入インフレにつながるとの懸念が重荷。4日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米国の積極的な利上げ姿勢が鮮明となった半面、中国の金融政策は緩和に傾いており、元売り・ドル買いが進むとの見方が根強い。
セクター別では、不動産サービスが全面高のほか、製紙・印刷と建設が上昇。一方、石炭と空運、自動車、銀行が下落した。
上海B株指数は0.27%高の290.07ポイント、深センB株指数は0.10%高の1032.57ポイントとともに反発した。