UBSは最新リポートで、中銀香港(
02388)を香港銀行セクターのトップピックに選んだ。投資判断は「買い」、目標株価は36HKドルに設定した。香港の経済活動が再開し、米国の利上げにつれて香港銀行間取引金利(HIBOR)も上昇して中銀香港の株価を押し上げる材料になるとの見方を示した。『AAストックス』が6日伝えた。
UBSによると、中銀香港の経営陣は今年1−3月期決算発表後の電話会議で、米連邦準備理事会(FRB)の利上げに対するタカ派的姿勢を背景にHIBORが上昇しつつあり、銀行の純金利マージンは4−6月期以降、上昇が続くとの見方を示した。純金利マージンは2016−18年の利上げサイクル中に25ベーシスポイント拡大し、HIBORとロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の1カ月物はそれぞれ104ベーシスポイント、152ベーシスポイント上昇した。また、香港の不透明な経済環境と地政学的緊張にもかかわらず、中銀香港は今年の貸出伸び率の目標を1桁台後半に設定している。
中銀香港の株価は日本時間午後4時3分現在、前日比1.49%安の29.75HKドルで推移している。