15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.45%安の3211.24ポイントだった。深セン成分指数は0.56%安の11648.57ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9112億3800万元だった。
上海総合指数は総じてマイナス圏でもみ合った。前日に1%超上昇し、節目の3200ポイントを回復した後とあって、週末を前に利益確定売りが優勢。国内の新型コロナ感染拡大と「ゼロコロナ」政策で経済活動が停滞する警戒感や、ウクライナ情勢への懸念が重荷となった。ただ、金融緩和など中国当局の景気対策に対する期待が根強く、3200ポイントに近づく水準では下値が堅かった。後場中盤には小幅ながらプラス圏に浮上する場面もあった。
セクター別では、物流、建設、貴金属、教育が安い。半面、軍需関連、銀行、電力が買われた。
A株市場では、大株主による持ち株の売却計画を発表した風力発電設備メーカーの新疆金風科技(
002202)が安い。小売チェーンの永輝超市(
601933)、産金株の紫金鉱業集団(
601899)、教育関連の中公教育科技(
002607)も下げが目立った。半面、ゲーム・映画制作会社の完美世界(
002624)が大幅高。2021年12月本決算の速報値は76%の減益となったものの、22年1−3月期決算が約8割の増益になる見通しを示したことが好感された。自動車部品の華域汽車系統(
600741)や、子会社の北京証券取引所への上場計画を発表した曙光信息産業(
603019)が上昇した。
上海B株指数は1.37%安の288.25ポイント、深センB株指数は0.69%安の1056.13ポイントだった。