21日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に3日続伸。終値は前日比0.05%高の24965.55ポイントだった。中国企業指数は0.29%高の8787.30ポイント。メインボードの売買代金は概算で1541億7000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に前日終値付近でもみ合った後、前引けにかけて下げ幅を広げた。前日終値はほぼ2カ月ぶりの高値圏だっただけに利益確定売りが出た上、前日のNY市場ときょうの中国本土市場の株安が投資家心理を冷やした。ただ、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めに向かう半面、中国は20日に最優遇貸出金利(LPR)を下げていたことから先高観が根強く、終盤に押し目買いがハンセン指数をプラス圏に押し上げた。セクター別では必需消費財や素材が上げた半面、医療・ヘルスケアが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)や火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、ビール醸造の華潤ビール(
00291)とバドワイザーAPAC(
01876)が大幅に続伸。カジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)も高い。一方、アリババ集団(
09988)と英金融大手のHSBC(
00005)が大きく売られ、相場の重荷だった。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)の下げもきつい。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.44%安の5870.57ポイントと反落。前日高かった汽車之家(
02518)や衆安在線財産保険(
06060)が下げた。一方、中国の国務院が観光業振興の5カ年計画を公表したことを受け、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)と同程旅行(
00780) が急上昇した。