21日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。前場終値は前日比0.75%安の24766.26ポイントだった。中国企業指数は0.67%安の8703.20ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で879億6000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に前日終値付近でもみ合ったが、前引けにかけて下げ幅を広げた。前日終値はほぼ2カ月ぶりの高値圏だっただけに利益確定売りが出た上、心理的節目の25000ポイントが上値抵抗線として意識されたもよう。20日のNY株式相場の下落が投資家心理を冷やしたほか、中国当局による企業統制が警戒された。中国共産党の指導部が出席した中央規律検査委員会の会合で、「資本の無秩序な拡張とプラットフォームによる独占の背後にある腐敗行為の取り締まりに力を入れる」方針が示された。
個別では、アリババ集団(
09988)と英金融大手のHSBC(
00005)が大きく売られ、相場の重荷となっている。前日高かった碧桂園(
02007)と碧桂園服務(
06098)、薬明生物技術(
02269)はそろって反落。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)は大幅に続落した。一方、ビールメーカーの華潤ビール(
00291)とバドワイザーAPAC(
01876)が大幅高。カジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)も高い。